2階・紺青 ページ12
ut「ん、」
手の甲に口付けをし、中から
《怠惰》を吸い取る。
こんな女や。さぞ不味いのだろう
と、思った自分は次の瞬間いなくなる
ut「？！」
「…この人もか…」
ut「え、なに、これ」
くそ、うまい
初めて食べた味
あまい
玉露を飲み込んだ気分や
ut「…」
「…よく分かんないけど、味がいいらしいんですって」
「変態」
ut「…Aちゃんよな？」
「…」
ut「俺、と本気で一緒にいよ」
ut「ちゃんと寿命までいかしたるから」
ut「あかん、この味に惚れたわ」
まるで劇薬
飲んだバカをハイにしてしまう麻薬
向上する体温と、回転が遅くなる思考
ほんまこの女ええな
俺のもんに、したい
ut「な、彼氏おる？」
「会社が彼氏です。彼氏に会うので下に案内してください」
ut「嫌や。下に行ったら会えへんやん」
「…？」
どういうこと？
それを尋ねてもぼやかされ
手の甲をすわれるだけだ
「…」
「言わないなら、吸っちゃだめ」
ut「あ、」
ut「え、…」
吸えへん。腹が立つ
なんでなんでなんで
言ったら、吸ってええの？
ut「…内ゲバ防止として、上の階は下の階に
降りたらあかんねん」
ut「上の階は、血色つよいやつ多かったやろ？」
ut「ま、トントンとショッピは鎮火剤としてリーダーやね」
ut「やから俺は、下に行かれると
会えへんの」
「…」
なるほど
よく分からないが、そういうものなのだろう
彼に礼として甲を差し出せば
狂った口付け
ut「ほんま、うまい…」
ut「A…君が好き。大好き」
ut「ずっといよ？」
「いません。会社に帰ります」
ut「…なんで？会社に行ってもこんなに愛でてくれる存在おらんやろ」
「…」
「仕事する以外、会社に必要なものは無いでしょ」
「んじゃ、下の階に案内してください」
起き上がり、彼を無理やり立たせる
数分唸ったけど、
ut「な、なら…下の階のヤツらに
上の階のやつにもAに合わせてって
お願いしてや」
「それくらいなら、いいけど」
ut「ん！だいすき！」
「…」
最後まで女たらしだな
案内された下の階
隙間から、水色が見える
「それじゃ」
ut「はーい」
───
ut
2階の住人
攻撃
主に人の怠惰を助長させ
鬱のどれいにさせる
Aの味にほれて
自分がAのどれいになる
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あちき(プロフ) - シュークリームさん» 貴方のコメントを待ってました((ついにここまで来ました！あと少しですが、頑張ります！ (5月15日 17時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 少し目を離した隙に話が進んでた、！！ついに皆のところに行ったんだ！無感情に近そうな夢主が寂しいって言うの可愛い……！気付かぬうちに堕とされていたなんて、やるなwrwrd……() (5月15日 16時) (レス) @page41 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - シュークリームさん» いつもありがとうございます！ (5月12日 11時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - お話が進めば進むほど皆の狂気さが見れて好き…… (5月10日 21時) (レス) @page36 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 夢主を連れて行くために皆必死なの好きー、！！ (5月8日 17時) (レス) @page34 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年4月16日 16時
