【d!】迷い込んだ無敵な社畜さん

5階・撫子 ページ24

sn「…」

聞いてないんだけど？！
この女の子が、病んでるなんて

健康体は不健康にさせたいけど
不健康をさらに悪化する趣味はあらへんわ

Aのボコボコの腕に優しく
アルコールをかけて包帯を回した
染みたのか痛そうやけど、しゃーないね


sn「何でしてるん？」
「……目が覚めるので、…」
sn「…ならエナドリとか飲んでや」
「なんか慣れたらしいので…」
sn「…」




こいつ、まじで病院行かせないと
ダメなのでは？？？？

sn「でもダメやで。体大事」
「そうですﾈｰ…」
sn「なんか相談する友達おらんの？」
「…」
sn「…」

友達いないのか、なんかそんな気がする
頭撫でとこ

頭撫でたら、Aは口元を緩め
んっだなんて良さげな声を発した
よく襲われなかったなと思う



反対の腕も酷かったので同じ処置をしたあと
二度とすんなと釘を刺す


「…大丈夫ですよ？死にはしませんし」
sn「ちゃうねん、女の子やろ」

なんなんだこのひと。…病んでるのか
病んでないのかはっきりしてや

sn「ご飯もちゃんと食べること」
「…子供じゃないんですけど」
sn「子供だろ」

sn「ほら、飴ちゃんあげる」
「…」
sn「いらんの？」
「…ありがとうございます」

sn「…」

やっぱり子供やん



子供のAちゃんを
下の階の階段まで案内してあげる

彼らにも言っとこ




「ありがとうございます」
sn「ストレス溜まったら誰かに相談すること、ええね」
「…何とかなりsn「あ"？」
「……善処します」

sn「はい、いい子」
「…子供じゃないって、」

さっきからこの人なんなんだ
やたらと頭を撫でたがるし、
私はもう成人している




───
sn

五階の住人

不健康な人間の負のエネルギーなら
なんでも食べる雑食

攻撃

医療行為もどきで好きな具合に苦しめて
殺す

Aの傷と、自分放棄の性格に
母性を覚え何かと気にかけるようになる

───

5階・千歳緑→←5階・撫子※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す