2階・橙色 ページ10
「…」
「よしよし」
ci「？！何すんねんっ…」
「いえ、なんとなく」
ci「ええ、」
Aがいきなり俺の頭を
撫でてきた。曖昧な理由に
俺が困惑してしまうやんけ
俺は、《あの方の下僕》やから
人間に撫でられる存在やない
やけど、撫でられたのは気持ちよかった
…
ci「…もっと撫でてよ」
「わかりました。あとで道案内してくださいね」
ci「…」
やや大雑把に、でも雑ではない
俺の髪は踊るように右往左往して
気づけば彼女の腹に顔を埋めていた
よしよし、と意味無い言葉が
囁かれて耳に黄色い違和感
tn「…」
ci「…Aさん」
「何で名前知ってるんです？」
ci「あんたは有名ですよ」
ci「もっと、こっちも」
「えぇ…」
ci「…彼氏とかいるんですか…？」
「会社が彼恋人のようなものですよ」
ci「今すぐ別れましょう」
─
数十分後
「…」
どうしたものか。好奇心で撫でた
過去の自分をぶん殴りたい状況
チーノが、撫でる行為にハマって
階段を教えてくれない。
頭、肩、背中、手、ほとんどの
箇所に手が触れた
でも飽きてくれない
tn「チーノ。そろそろ返せ 」
ci「わｯ……」
「…手、痺れてる…」
チーノがトントンに捕まえられた
日常茶飯事なのだろう
チーノにもう一度階段まで連れて行ってくれ
と頼み込めば渋い顔をして
すぐ横に階段を出してくれた
tn「んじゃ、いこか」
ci「え、なんでお前もいくん」
tn「案内人」
ci「なら俺も」
「ひとりで行けますよ」
さっさと仕事しなきゃいけないのに
変な人に巻き込まれて…あー、給料減ったわ
tn「…」
tn「Aは、歩いてコケるからあかん」
「何歳の設定になってます？」
tn「でも危ないやん、な？」
tn「と、とりあえず俺はついてくねん。決定事項に文句言わんといて」
「…なら、頭を撫でるのをやめてくれますか」
チーノと入れ替わった彼の手が
先程からずっと動いてて違和感
歳に不相想だし、何よりくすぐったい
tn「嫌」
ci「…"俺の"Aさんはお触り厳禁やで」
tn「は？」
「わぁ…」
彼の些細な一言で目の前には
成人男性2人の哀れな喧嘩が
のたうちまわっている
彼らに力でかなうとは思わないし
好きにして欲しいので
「ケガしないように、程々でー」
と階段を降りていくことにした
はやく、会社行きたいよ…
ci「…俺、Aさんほしい」
tn「それは俺らも全員同じ」
ci「…《外に返す？》」
tn「なわけないやん笑」
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あちき(プロフ) - シュークリームさん» 貴方のコメントを待ってました((ついにここまで来ました！あと少しですが、頑張ります！ (5月15日 17時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 少し目を離した隙に話が進んでた、！！ついに皆のところに行ったんだ！無感情に近そうな夢主が寂しいって言うの可愛い……！気付かぬうちに堕とされていたなんて、やるなwrwrd……() (5月15日 16時) (レス) @page41 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - シュークリームさん» いつもありがとうございます！ (5月12日 11時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - お話が進めば進むほど皆の狂気さが見れて好き…… (5月10日 21時) (レス) @page36 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 夢主を連れて行くために皆必死なの好きー、！！ (5月8日 17時) (レス) @page34 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年4月16日 16時
