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三日 ページ3
そんな、私の判で押したような日々。ちょっと他の人と朝が早いだけで、それ以外は何の変哲もない一般的な生活だと思う。
気がつけば退屈な授業も過ぎ去り、放課後になっていた。
特に部活や委員会も入ってない私は、そそくさと帰路に着いた。
「Aやん」
咄嗟に名前を呼ばれた私は、聞き馴染みのある声の方へと顔を向ける。
「ゾム、珍しいね」
珍しい、というのもゾムは普段この時間に帰らないからだ。いつもならロボロくんと遊んでから帰っている筈なのだを
「せやねん。ロボロが今日は部活行くー言うてさー。ホンマ、放課後に放送部が何すんねんって感じよなあ｣
口を尖らせてゾムは愚痴をこぼした。
「俺、真面目に部活行ったこと無いもん」
「中学の時から言ってないでしょ」
「何部やったっけ」
なんとこの男、自分が所属していた部活すらも忘れてしまっているようだ。とはいえ、私もゾムが部活に行っているイメージもないので思い出せなかった。
「私も、中学のことなんてなんも覚えてないや」
私がそう言うとゾムは不満そうな顔で私を見つめていた。
その視線を縫い付けたまま、ゾムは口を開いた。
「お、俺は結構中学の記憶鮮明なんやけど…」
「自分の部活忘れてるのに？」
「それとは話が違うんやって！」
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作者名：雨木 | 作成日時：2024年4月8日 2時
