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こんにちは。ロボロです。
体調を崩したAに粥を作ろうと勝手場に来たんやけど…
「なんやこれは！」
ひっくり返った鍋、割れた皿が床に落ち、置かれた調味料も無惨に倒れていた。
「あ、ロボロさん」
呆然と見つめていると、後ろからショッピの声が聞こえて振り向く。
「どうしたんすか？」
「いや、どうしたあらへんよ。これ何？知っとる？」
荒れた勝手場に入ったショッピは「わー」と心底めんどくさそうに声を出す。
「怪我してたニャンカス手当てしてたんすけど…コネシマさんが急にデカい声で部屋入ってきたらびっくりしたみたいで」
この有様です、となんの表情も変えることなくショッピにはぁとため息をつく。
猫に罪はないとはいえ、この惨状には頭も抱えたくなった。
「ロボロさんはこんなとこに何しに来たんです？」
「Aの粥を作りに来たんや。熱も下がって少し食欲出てきたみたいでな」
そう言うとショッピは「あぁ」と言いながら手を叩く。
すると、倒れた調味料や鍋が元の場所に戻っていった。
溢れた調味料や割れた皿は自分で始末しないといけないが、それ以外は全て元の場所に戻っていく。
「俺食事全然取らないんで、そういうんすっかり忘れてました」
ようやく足の踏み場ができた勝手場に入り、粥の調理を始める。
その横でショッピは溢れた調味料を嫌々そうに雑巾で拭いていた。
「まぁ好んで食う奴も限られとるしな。Aには飯が必要だってことは俺も意識せんと忘れる」
Aのためにと用意した様々な家電の中のひとつである冷蔵庫から昨日炊いた米を取り出す。
鍋の中に入れ水を注ぎ火をかけている間にショッピは割れた皿を一つにまとめ、分別したゴミ箱に捨てていた。
「人間の生活はほんまにめんどくさいっすわ」
そりゃ確かに言えてるな。
飯を食わなきゃ死ぬ、ちょっとした怪我で死ぬ。
人間ってのは脆くて生きるのが大変そうだ。
「じゃあ俺、ニャンカスも探してくるんで」
「もう暴れさせんようになぁ」
俺のせいじゃないのになぁと口を尖らせながらショッピは勝手場を後にした。
ぐつぐつと煮える米を見ながら塩加減を調整する。
「うん、ええな」
早くよくなるとええんやけど…
そう思いながらお盆に鍋と小皿、スプーンを乗せ勝手場を後にした。
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味鈴(プロフ) - あいすみるくてぃーさん» ありがとうございます！好きに刺さったなら幸いです！気長にやっていきますのでよろしくお願い致します！ (6月5日 7時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
あいすみるくてぃー - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！続き楽しみです♪ (6月4日 0時) (レス) @page10 id: 371807440b (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 檸檬さん» わー！コメありがとうございます！気長にやっていきます！嬉しいです！ (6月3日 21時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (6月3日 20時) (レス) @page4 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月2日 21時
