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どこからかする醤油の焼ける匂いに目を覚ます。
持ち込んでいるスマートフォンの時刻を見ると午前１１時２３分だった。
かなり眠っていたことに驚くのと同時、気絶する直前の身体の怠さが無くなっていることにホッと安心をした。
「そうだ…！ゾムさん！」
寝癖もそのままに布団から起き上がり、とりあえず匂いのする勝手場へ急ぐ。
開いている扉から顔を出すと、台所に立つトントン、ショッピ、大先生の背中が見えた。
「トントンさん！ショッピくん！大先生！おはよう！」
その声に驚いて振り向く３人。
ショッピに関しては手に持っていた菜箸を落とし、勢いよくAを抱きしめた。
「ショ、ショッピくん！」
「Aさんや…！Aさん…！起きとる…目ぇ開けとる…よかった…」
抱きしめた腕を解くと身体の隅々を見渡す。
「どこか痛いところは？怠いところとか？」
「ないよ。ありがとう」
微笑むとショッピはこれまで見たことないほどへにゃりと安心したように笑う。
しかしかなり心配をかけてしまっていたようで、疲労の色も少し見えていた。
「あの、ゾムさんは？」
恐る恐るそう聞くと、生姜焼きを作っているであろうトントンが口を開く。
「ゾムも無事やで。さっき起きてきて、散歩に行ってくる言うとったから表にいるんちゃうか？」
「様子見に行ったり。喜ぶ思うで」
勝手場の扉はふたつあり、ひとつは直接外に繋がっている。
大先生にそう言われ、置かれているスリッパを履くと鳥居の前の参道を目指した。
パタパタと足音を鳴らし、賽銭箱の前に着くと、髪の長くなった男の後ろ姿が見えた。
参道で鳥居を見上げている。
「ゾムさん」
声をかけると、ゆっくりと振り返った。
Aの姿を見て目を丸くし、気恥ずかしそうに逸らす。
「……おう」
「よかった。身体の具合はどうですか？」
「おかげさまで問題ない。Aは？」
同じく問題ない旨を伝えると「そうか」と安心したように眉を下げた。
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味鈴(プロフ) - あいすみるくてぃーさん» ありがとうございます！好きに刺さったなら幸いです！気長にやっていきますのでよろしくお願い致します！ (6月5日 7時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
あいすみるくてぃー - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！続き楽しみです♪ (6月4日 0時) (レス) @page10 id: 371807440b (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 檸檬さん» わー！コメありがとうございます！気長にやっていきます！嬉しいです！ (6月3日 21時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (6月3日 20時) (レス) @page4 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月2日 21時
