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「やっと面と向かって話せましたね」
「…せやな。敬語じゃなくてええよ、俺もそうしたいし」
ゾムの提案を快く了承し、一歩歩み寄る。
長くなったゾムの髪は風に揺れ、昨日の出来事を思い出させる。
「その…悪かった…怪我させて」
「気にしないで。大丈夫だから」
ニッの笑って力こぶを作るように腕を上げるとゾムは笑う。
手を伸ばせば触れられそうな位置まで近付くと、前髪の長いゾムの顔をよく見れるように覗き込む。
「ゾムさん、人間はまだ嫌い？」
「………いや、元々好きやしな」
「私のことは？」
「……好き…やで？」
恥ずかしそうに目を逸らすゾム。
Aは満足そうに笑いゾムの頬を包む。
「ありがとう。私もゾムさんのこと、みんなのこと大好きで…護りたいって思ってるよ」
その言葉と同時、ブレスレットの浅緑が光を放つ。
驚くのと同時、自分の中に強烈な力が流れ込んでくることに気がついた。
「こ、これ…！」
「私は貴方達を、貴方達は人を護るの。ゾムさんの人が大好きだって気持ちは、これから生きていく上でとても大切な想いだよ」
浅緑の瞳は宝石のように光り、そして落ち着いた。
元々皆の中で一番戦闘力が高く、力も強いせいか昂る感情の抑制も自分の中でうまくできるようだった。
「力が…戻ってる…」
「うん、何にも怯えなくて大丈夫。神社に参拝客も徐々に来てもらうよう頑張る。それに…私が祈り続けるから、もう怯えなくていいんだよ」
ポロポロと涙が溢れた。
コネシマがAを信じて疑わないような言い方をしていた理由が今なら分かる。
力と一緒に流れてくるこの気持ちは、絶対に見捨てないという彼女の強い想いだ。
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味鈴(プロフ) - あいすみるくてぃーさん» ありがとうございます！好きに刺さったなら幸いです！気長にやっていきますのでよろしくお願い致します！ (6月5日 7時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
あいすみるくてぃー - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！続き楽しみです♪ (6月4日 0時) (レス) @page10 id: 371807440b (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 檸檬さん» わー！コメありがとうございます！気長にやっていきます！嬉しいです！ (6月3日 21時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (6月3日 20時) (レス) @page4 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月2日 21時
