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「シャオローンシャオローンシャオローン」
「…っ！？コネシマやない……っ！！」
襖越しまで来て、ようやく気配に気がついた。
これはコネシマじゃない。
何故？どうやってここまで入った！？
咄嗟に振り返り、Aに覆い被さるようにする。
襖はドンっと音を立てて吹き飛び、卵形の魔物が現れる。
「気持ち悪りぃ見た目しやがって…！」
灰色の卵形の魔物には長い手と短い足が付いており、なんともアンバランスな見た目だった。
大きな目は真っ直ぐ見開いたまま前を向いており、不気味なほど綺麗に並んだたくさんの歯が見える口からは「シャオロンシャオロン」と何故かコネシマの声で俺の名を呼んでいる。
「なんやお前。なんで俺の名前を呼ぶ」
『シャオローンシャオローンシャオローンニゲロニゲロニゲロ』
ケラケラと笑い始める魔物は目をギョロギョロと回す。
すると魔物を挟んだ向こう側、渡り廊下の奥から血を出し、足を引きずりながら歩く本物のコネシマが現れた。
「シャオ…ロン…A連れて…早よ逃げろ…！」
『ニゲローニゲローシャオロンニゲロー』
「………っテメェ…！！」
怒りで頭に血が上るような感覚。
ケラケラと笑うこの魔物に意思があるかは分からないが今すぐにぶっ飛ばさなければAの身も危ない。
さっきの大きな音でロボロとショッピが気付いているといいが、この魔物はかなり気配が薄い。
襖越しまで来てようやく気付くレベルだった。
どうする、考えろ、考えろ…
「A…俺から離れんな…」
床に膝をつき、横たわるAを庇うように背中に隠すと、ゲホゲホと咳をしながらAが俺の腕を掴んだ。
「シャオちゃんっ…！コネシマさん…！」
絞り出すように俺とコネシマの名前を呼ぶ。
その瞬間、コネシマはハッと顔を上げた。
Aと目があったコネシマの瞳は、空を映し出したかのような色が爛々と輝いている。
「まさか…」
「絶対に……死なせない…！」
Aのブレスレットが光る。
空色と金糸雀(きんしじゃく)色のガラス玉は眩いほど発光しており、大きな力の流れを感じた。
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味鈴(プロフ) - あいすみるくてぃーさん» ありがとうございます！好きに刺さったなら幸いです！気長にやっていきますのでよろしくお願い致します！ (6月5日 7時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
あいすみるくてぃー - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！続き楽しみです♪ (6月4日 0時) (レス) @page10 id: 371807440b (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 檸檬さん» わー！コメありがとうございます！気長にやっていきます！嬉しいです！ (6月3日 21時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (6月3日 20時) (レス) @page4 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月2日 21時
