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あれから徐々にクラスメイトたちが教室に入ってくる。その度に藤崎さん改め藤崎くんを物珍しそうに見ていく。
最初の方こそ彼はそわそわとしていたけど、視線に耐えきれなかったのか暫くして机に突っ伏し寝たふりを始めた。
ある意味有名人ではあるから、好奇の目を向けられるのも無理はない。気の毒ではあるが。
ちなみに担任の先生ですら藤崎くんの姿を見て驚いていた。
「じゃあ早速だけど、係決めしようか」
クラス全員が揃った初めての朝のホームルーム。
一人欠けた状態で決めるのは忍びないとのことで、係決めが少々長引いていた。早いクラスはもう決まっているらしい。それはそれで早すぎる気もするけども。
学級長、書記、各教科係、体育委員……。
先生は背面黒板に向かって、書き慣れた手つきでカッカッとチョークを走らせる。
どの係にする、あれは面倒くさそう、一緒にあの係やらない？などとクラス中でざわざわと話し声がする。
今のところ特にやりたい係も見つからず、ぼーっと黒板に書かれた文字の羅列を眺める。
「……ざっとこんな感じかな。委員会は男女一人ずつだから。帰りまでに希望するところに名前書いてね。それじゃ解散！」
先生はそう言って教室から出て行く。
早くも女子のグループが黒板にやって来てあれにする、これにすると喋りながらチョークを手に持つ。
また、いかにもリーダー感溢れる男子が学級長のところへ、眼鏡をかけた真面目そうな女子は書記に名前を書いていく。
「穂高は決まってる？」
後ろから名前を呼ばれる。藤崎くんだ。
先程挨拶をしたときに変な顔をされたから、てっきり私のこと嫌いなのかと思ったけどそうではないらしい。若干ぎこちないけど話しかけてきた。
「ううん、全然。余ったやつでいいかなって」
藤崎くんは自分から聞いておいて「ふーん」と興味なさそうな様子。
席を立ったかと思えばおもむろにチョークを手に取る。そして迷いなく図書委員のところへ、
『男：藤崎』
『女：穂高』
何故か私の名前まで書いた。
「え？」
「図書委員って結構クソ面倒くさい仕事多いから。多分あまるよ」
いやいや。そういうことじゃない。
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ぱるぱる(プロフ) - けみすぅさん» お待たせしました……！ありがとうございます、頑張ります！！ (8月12日 15時) (
レス) id: 7a8872ac1a (このIDを非表示/違反報告)
けみすぅ(プロフ) - お待ちしておりました…、！！無理ない範囲で更新頑張ってください楽しみにしてます…♡ (8月9日 4時) (レス) @page18 id: 32d0e6279e (このIDを非表示/違反報告)
ぱるぱる(プロフ) - 八分雨_さん» ありがとうございます！！！！エモすぎて泣きました…… (2021年6月12日 20時) (レス) id: c973c4b273 (このIDを非表示/違反報告)
八分雨_(プロフ) - 初コメ失礼します！作品めちゃくちゃに大好きです！…夏終わりませんよね… (2021年6月10日 6時) (レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるぱる(プロフ) - 散歩雨さん» ｱｯｱｯｱｯありがとうございます！！！！そう言っていただけてとても嬉しいです！伸びるように更新頑張ります！ (2021年5月28日 21時) (レス) id: be4d8b08b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるぱる | 作成日時：2021年5月12日 0時
