21:"神からの寵愛"が発動します ページ21
「いたぞ…！こっちだ！」
「傭兵さんたちも！こちらです！！」
そんな時だった。ララちゃんが村長に話をしてくれたのだろう。村長と村人が数名、そして傭兵二人の姿が見えた。これでなんとか助かったと、安堵していれば傭兵二人の顔色が青くなっていく。
「何でこの場所にオークが…っ！？」
「ギルド長は"本物の魔物"が出るなんて言ってなかったぞ！？」
「それに足元みろよ…死体だ！！」
屈強な男たちがヒィ、と小さな悲鳴をあげて逃げていく。
「はあ！？！？ あんた、たち……っ！傭兵じゃ、ないの！？」
私の怒鳴り声も無視し、後ろ姿だけが遠ざかる。村長さんたちも呆れているのか驚いているのか微動だにしない。
「……ともかく、今は逃げる！！ルルくん、こっちに…！」
「で、でも…」
「はやく！！！村長の方に行ってッ！！」
オークの足を箒で叩く。しかし全く効いていないのか、オークは片腕で私を弾き飛ばす。地面に弾き飛ばされて「う…」と呻き声を上げる私を見て、笑っていた。
まるで私で遊んでいるような──────。
「どうして……オークは知能が、低いんじゃ…」
「操られとるんや。」
「！ ろ、ぼろさん」
「立てるか。」
「は、はい…」
木の上に立ち、ロボロさんは澄んだ声で安否を確認する。私が立ち上がったのを見て彼は頷くと弓を構えた。
「
返事をする前に、身体の奥底から何かが溢れ出る。私の体は淡い水色の光に包まれ───そして月と太陽のシンボルが浮かび上がった。
スキル、──────"神からの寵愛"が発動します。
私の持つ箒が、美しい銀色の光を放つ
湧き上がるのは、「やってやる」という勇気だ。
オークは眩い光を受けた私を見て、異変を感じ取ったのか距離を取る。好戦的な魔物なのにこちらの出方を窺っているところを見るにやはり知性はありそうだ。
ぐっと足に力を込めて、オークとの距離をつめる。フォームなんて気にせずにただ力の限りで剣を振るった。それはオークの剛鉄により受け止められたが、音のように速い矢がオークの目玉に刺さる。
「グォ…グォオオオオオオオッッツ！！」
「先に理性さえ奪えばこっちのもんや」
「…ナイス、ロボロさん…っ！！」
目を覆うように顔を地面に向けたオーク。攻撃するなら今だ！と私もまた一歩を踏み出した。
22:よ〜やく、レベルアップしたなぁ→←20:みんなが来てくれるからさびしくない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#みなせ(プロフ) - はァｯバチくそに大好きな作品を見つけてしまった…!!!いや、見つける運命だったのかもしれない!!!!!!!rbrと夢主ちゃんが最初に仲間になるの…神では???続き楽しみに待ってます!!!!!!!体調にお気をつけください〜! (4月30日 17時) (
レス) @page35 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます…！最新話までお読みいただき感謝しかありません。おもち様もご自愛くださいませ！今後ともよろしくお願いします。 (8月2日 13時) (レス) id: 34023827fc (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます…！面白いと言っていただきすごく安心しました！ゆっくり更新ではありますが今後ともよろしくお願いします。 (8月2日 13時) (レス) id: 34023827fc (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 次の展開が楽しみすぎる！無理せず頑張ってください！ (7月25日 22時) (レス) id: 5f4d3dd2ed (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (7月24日 17時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
