28:さて、新人冒険者共。 ページ28
一歩歩を進めるだけで地を鳴らしそうなほどの巨体。私とロボロさんが顔を見上げて、"彼"を見ると彼もまたこちらに視線を向ける。
「…オーク？」
「オークより危険かもしれへん」
「おい、誰がオークや。どう見たって人やろが」
ピキりと眉間に皺を寄せた男は、私たちの目の前の椅子に腰掛ける。
「お前ら二人を担当することになったトントンや。お前らが無能な冒険者ないことだけ願っとるわ。よろしく」
「えっ、お姉さんじゃないんですか！？」
「ギルドキーパーは癒し枠って聞いてたんやけど！？」
「はぁ？お前らみたいなペイペイを若手に任せるわけないやろ。」
「えぇ！？私たちの夢が！！癒しが！！」
「男に手取り足取り支えられても何もうれしない…」
「…ちなみにチェンジって…？」
「できる訳ないやろ。大体なお前らみたいな下心ある人間は絶対に女のギルドキーパーは付けん。それにどういうことかさっき記入してもらった情報紙から、……俺とお前達の相性が非常にいいと結果が出たんや。俺以外は考えん方がええで」
残念やったな、とさぞや嬉しそうに男は笑った。
「そんなぁ…」
「…まあ、レベルが上がれば変更できるかもしれんしな…」
「なるほど…まずはトントンさんで我慢するしかないってこと…」
「聞こえとるぞ。ほんま一発殴ったろか」
「えっと初めまして、Aです！今後の目標としては、魔法を使えるようになりたいと思ってます！」
「ロボロや。一応ジョブはアーチャー」
「アーチャーと言ってもレベルはまだ低いんよな。」
トントンさんはパラパラといくつか紙を捲っていく。ぶつぶつと何かを呟きながら、私たちの方に目線を向ける。
「まあ、最初はお二人さんの実力を見せてもらうとするか。……さて、新人冒険者共。さっそく仕事や。」
一枚の用紙を渡され二人して覗き込めば、そこには【スライム討伐】と書かれてある。
「スライム？…スライムってあのプニプニした？」
「スライムのことは知ってんねんや」
「はい、さすがにそれは」
「王都出て三十分北に歩けば草原があるんや。大体新人冒険者はそこでレベル上げをする。最低でも二十はないと外部の依頼を受けるのは難しいやろうな」
「なるほど……。スライムぐらいだったら確かにそんなに強くなさそうだし助かります！」
「スライムの個体は弱いが、基本団体になっとるからな、怪我はせんように気ぃつけえ。まだここに来たばっかやろうし三日後で大丈夫か？」
「はい！」
「おん、大丈夫や」
29:スライムって物理攻撃効かないんですか→←27:手取り足取り支えていきます
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#みなせ(プロフ) - はァｯバチくそに大好きな作品を見つけてしまった…!!!いや、見つける運命だったのかもしれない!!!!!!!rbrと夢主ちゃんが最初に仲間になるの…神では???続き楽しみに待ってます!!!!!!!体調にお気をつけください〜! (4月30日 17時) (
レス) @page35 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます…！最新話までお読みいただき感謝しかありません。おもち様もご自愛くださいませ！今後ともよろしくお願いします。 (8月2日 13時) (レス) id: 34023827fc (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます…！面白いと言っていただきすごく安心しました！ゆっくり更新ではありますが今後ともよろしくお願いします。 (8月2日 13時) (レス) id: 34023827fc (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 次の展開が楽しみすぎる！無理せず頑張ってください！ (7月25日 22時) (レス) id: 5f4d3dd2ed (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (7月24日 17時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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