33:さぁて、いっちょ働きますか ページ33
「おはよう」
「おはよ…って寝癖すごすぎやろ」
「人間だもの」
「…意味分からへん」
ロボロの冷たい視線を気にせずにむしゃむしゃとサラダを頬張る。本日の予定は依頼達成のために遺跡に向かう予定だ。トントンさんお手製の依頼のしおりを眺めながら、遺跡周辺のモンスターを確かめる。可愛らしいイラストとは裏腹に、箇条書きされている文字は、「人や動物の骨を好むため、容易に近づけば噛み殺される」「弱点は火属性。知能が高いため火属性攻撃を持つものを優先的に狙う」など非常に物騒なものが羅列されている。
同じくしおりを見つめていたロボロだが、急に「うん？」と何かを疑問視するような声をあげた。
「しおりに変なとこでもあった？」
「いやー…、別に変ではないんやけど、大体のモンスターはこれに記されとるやろ。」
「うん、そうだね」
「昨日里の人に聞き込みした情報とちゃうやんけ、と思ってな」
「…ロボロ、聞き込みしてたの？」
「おん。君から部屋追い出された後に随分と時間があったからな。」
「へ、へぇ……」
こちらは睡魔に負けろくに今日の準備などしていなかったので非常に申し訳ない。しかしロボロはその件については特段触れてこず話を続ける。
「物理型モンスターが多い〜って話は確かにそうやったんやけど、…遺跡周囲で人型をしたモンスターが見られとるって噂でな」
「人型、？」
「せや。目撃者曰く、月の出る晩…オオカミの鳴き声と共に出現するとかせえへんとか。」
「急に適当になってない？」
「まあ、ほんまか分からんしな。俺にわざわざ話してくれた里の男は周りからは嘘つき…呼ばわりされとったみたいやし。」
「ふーん…。じゃあその人型モンスター？は別に襲いかかってくるとかではないんだ」
「そんなこともないらしい」
「え？」
「そいつは全身の毛という毛を抜かれたって言っとった」
「………毛？」
「毛」
───いや、どういうこと？
かくゆう私たちは里から歩いて三十分程度の遺跡へとやってきた。里の住民たちも怯えてか、周囲には人為的に柵が作られている。
「こんな甘い警戒網、すぐ子供は入るよな」
「確かにね。…って、もうお出ましじゃん」
「まあ、そりゃあたくさんおるわな」
私たちの前に、木製の剣と盾を持ったゴブリンが対峙する。
「さあて、いっちょ働きますか」
もう何度も戦っている物理型モンスター。隣にいる男もまた負ける気なんてしてないようだ。
34:魔導士には期待しないでください→←32:夜空を見上げるのも悪くはない
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#みなせ(プロフ) - はァｯバチくそに大好きな作品を見つけてしまった…!!!いや、見つける運命だったのかもしれない!!!!!!!rbrと夢主ちゃんが最初に仲間になるの…神では???続き楽しみに待ってます!!!!!!!体調にお気をつけください〜! (4月30日 17時) (
レス) @page35 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます…！最新話までお読みいただき感謝しかありません。おもち様もご自愛くださいませ！今後ともよろしくお願いします。 (8月2日 13時) (レス) id: 34023827fc (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます…！面白いと言っていただきすごく安心しました！ゆっくり更新ではありますが今後ともよろしくお願いします。 (8月2日 13時) (レス) id: 34023827fc (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 次の展開が楽しみすぎる！無理せず頑張ってください！ (7月25日 22時) (レス) id: 5f4d3dd2ed (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (7月24日 17時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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