kn−2 ページ28
目の前の友人と話していたつもりが男子の中では少し高めで滑らかな声と、少しざらついた声が聞こえた。
「シッマは愛を知らんねん……！Aさんもさ、興味あるんやったらお試しで付き合ったってみてくれん？」
「え、え？」
「いいやんA！めったにない機会やで」
「鬱お前マジで……Aさん困っとるやろ」
とんでもないことを提案している自覚はおありかな？
お互いに恋愛感情があるわけではないまま付き合うのってどうなの……？ていうかコネシマくんはOKなの？？
鬱くんと友人がお付き合いを推してくる中、コネシマくんは困ったように眉を下げている。
まぁ、正直わりと面白そうだとは思う。別に合わなければ別れればいいだけだし。
「え、と？コネシマくんのご意見は……どんな感じ……ですかね……？」
「や、俺は別にどっちでもええけど……」
「ほらァ！どう？シッマがどっちでもええって言うってことは結構気に入っとるんやろ？」
「あのなぁ……」
「私は面白そうだから大丈夫やで」
ずっと困った顔で鬱くんをなだめすかしていたコネシマくんがようやく表情を変えた。
キラキラと光を浴びて輝く瞳が、あまりに涼やかで眩しくて目を細める。
「コネシマくん、私と恋人になってくれへん？」
「あ、おお……喜んで……？」
私とコネシマくんの、少し奇妙な恋人ライフが始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爛々炯々(プロフ) - コメントありがとうございます！ciさんは待つ側が似合うなぁと思って書きましたので、かわいいと思っていただけて嬉しいです (5月3日 18時) (
レス) id: 941ba7a10b (このIDを非表示/違反報告)
犯罪者予備軍(プロフ) - なるほど弱々チノくんクソ可愛いくて好きです (5月3日 9時) (レス) @page34 id: 121e844a58 (このIDを非表示/違反報告)
爛々炯々(プロフ) - 闇の塩分さん» コメントありがとうございます！口調や彼ららしさを表現するのにはかなり苦戦していますのでそういっていただけて嬉しい限りです！かなりのんびりの更新になってしまいますが、ぼちぼち更新していきます！ (2022年8月25日 0時) (レス) id: d8421960c5 (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - 初コメ失礼します！女の子が毎回可愛く書いてあって好きです！wrwrdの皆さんの口調というか、性格も掴んでて……私的にはtnさんのお話が好きです！これからも自分のペースで更新頑張ってください！(￣ー￣)ｂｸﾞｯ! (2022年8月24日 15時) (レス) @page9 id: f6e8056ac4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：爛々炯々 | 作成日時：2021年8月27日 0時
