寝坊 ページ3
まずい
そう思ったのは懐中時計を確認した瞬間
寝坊なんて、いつぶりだろう
多分訓練兵時代時ぶりじゃないだろうか
あの頃はよく皆に起こされたな、なんて焦っている身体とは反対にそんなことを考える
寝坊の理由は分かっている
昨晩、睡眠薬を飲みすぎたからだろう
最近は睡眠薬に頼らないと眠れなくなってしまった
急いで着替えて部屋を出る
走って食堂に向かう間に長い髪の毛を結う
鬱陶しいなんて思うけど、彼らが綺麗だと褒めてくれたから切るに切れない
重いかな、私
食堂にはすでに幹部全員が揃っていた
朝食を一緒に食べるのがこの軍での決まり
なんでも、その日の状態を確認するためらしい
今の私にとって、その決まりはうざったいくらいだけどしょうがない
air「あ！やっと来た！」
彼女の声は、朝一番に聞くにしては不快な声だった
「申し訳ありません、寝坊してしまいました」
tn「遅刻は粛清対象やって分かっとるよな」
恐らくご立腹であろう彼らは、私を睨みつける
air「もう！私達Aちゃんが来るまでご飯食べれなかったんだよ！？見て、冷めちゃったじゃん！」
年齢こそ上だが、私より後に入ってきて実力も下の彼女にタメで話されるのは、今もまだ慣れない
kn「お前、落ちたな。自己管理能力も低くなっとるとか、訓練兵と同レベルやで」
「…申しわけありません」
痛いところをつかれ、下を向く
最悪な空気感で口を開いたのは外交官であるオスマンだった
os「まぁとりあえず食べよ、時間もないめう」
彼らはそれぞれ不満そうに食事を口にしだした
私もこの後すぐに予定があったので、急いで食べようと席に座る
その時アイリが私の方にスープをこぼしてきた
カップが割れる音がしてその場が静まり返る
「あ…っつ、」
air「きゃあっ」
rbr「アイリ！？」
sha「大丈夫！？」
騒々しいな
彼らに心配されるのをよそ目に火傷した腕を擦る
まじで痛い、ヒリヒリする
厨房で冷たいお絞りでも貰いに行こうと立ち上がった時、アイリが口を開いた
air「Aちゃんが私にぶつかってきたから、カップ落としちゃって…」
ごめんなさい、と弱々しく謝る彼女はまさに守られるべき存在のよう
「私、ですか」
何故か反論する気にもなれず、その光景をただ見つめる
zm「お前どこ行こうとしてんねん、怪我してるんやぞ」
アイリの手の甲にはうっすらと切り傷がある
「申し訳ありません」
まだ朝なのに、私は何回謝っただろうか
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九尾 - 初めてみましたがrpさんが出てきて驚きました！！クオリティがとっても高くて好きです！更新少しずつでいいので頑張ってください！！ (4月15日 17時) (
レス) @page4 id: ca525783bb (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - rp君新メンバーとして出てきて少ししか経っていないのに人格掴んでるの好きですわ。応援しています、執筆頑張って下さい！ (4月15日 6時) (レス) @page7 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
紅華鬼(プロフ) - 新人のrpくん居るのありがたい！この作品好きです！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (4月14日 22時) (レス) @page7 id: df438181e0 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - えぇなんかこの時点で好き……！！更新頑張ってください！応援してます！ (4月14日 19時) (レス) @page5 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病みﾁｬﾝ | 作成日時：2024年4月13日 15時
