勘違い ページ9
大事なことを忘れていた
今日は薬が無い
オールするしか無いのか…と半ば諦めていた時、小さくノックが部屋に響いた
「どうぞ」
普段、こんな時間に部屋を訪れてくる人なんていないのだが
昔はよく色んな人が訪れたこの部屋も、今では物静かだ
ゆっくりと扉が開いてそこに立っていたのは意外な人物だった
「シャオロン様…？」
かつての親友の1人は寂しそうに眉を下げた
sha「その呼び方、嫌いやねんけど」
「申し訳ありません。ですが立場上仕方ないです」
椅子から立ち上がってシャオロンの元へ向かい、頭を下げる
「要件はなんでしょうか」
シャオロンは少し黙って、意を決したように口を開いた
sha「その…Aの腕、どうしたんかなって」
腕？
あぁ、包帯の事か
「何でもないですよ。少し怪我を…」
言葉が途切れる
なぜならシャオロンに抱き締められたからだ
「あの、シャオロン様…」
ドアが開いているのが気になってしょうがない
こんな所アイリなんかに見られたらなんて言われるか
sha「俺らの、せいやろ？」
「はい？」
抱きしめる力が一層強くなる
やばい、骨の音聞こえた。力強すぎるよこの人
私はゆっくり手を伸ばして、なんとかドアを閉めることに成功した
「シャオロン様、話してください」
sha「様、とか付けんでや…。お願い、昔みたいにシャオちゃんって呼んで」
泣いているのだろうか、肩のあたりが湿ってきた
「シャオ、ちゃん？」
ダメだと分かっていても、この状況じゃどうしようもできない
小さく昔呼んでいたあだ名を呟くと、バッとこっちを見る
やっぱり真ん丸な目からは涙が出ていた
sha「A、A、ごめんなぁ」
「どうして謝るの」
というか状況が読み込めない
sha「腕…」
「腕？」
まさか、とある考えが浮かぶ
「自分で切ったと思ってる…？」
シャオロンは黙って頷いた
私は思わず笑いが込み上げてきて、口元を手で覆う
「ふっ…ちょ、ごめ、」
sha「へ…？」
なんだそういう事か
「シャオちゃん、１回話そっか」
彼を椅子に座らせて、残っていた紅茶を出す
「まず、この怪我は火傷。今朝アイリ様が零したスープが手にかかっただけ。レパ君が包帯巻いてくれたの」
sha「火傷…？でも、あれはAがわざと零したって…」
「うん、それについて今から詳しく話すね」
私と、アイリの関係がこうなってしまった理由
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九尾 - 初めてみましたがrpさんが出てきて驚きました！！クオリティがとっても高くて好きです！更新少しずつでいいので頑張ってください！！ (4月15日 17時) (
レス) @page4 id: ca525783bb (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - rp君新メンバーとして出てきて少ししか経っていないのに人格掴んでるの好きですわ。応援しています、執筆頑張って下さい！ (4月15日 6時) (レス) @page7 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
紅華鬼(プロフ) - 新人のrpくん居るのありがたい！この作品好きです！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (4月14日 22時) (レス) @page7 id: df438181e0 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - えぇなんかこの時点で好き……！！更新頑張ってください！応援してます！ (4月14日 19時) (レス) @page5 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病みﾁｬﾝ | 作成日時：2024年4月13日 15時
