ゲーム部 ページ16
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ピヨピヨ、ピヨピヨ
小鳥の愉快な囀りが聞こえ、瞼を開く。
寝ぼけ眼を擦りながら ゆらりと右手にある窓に向かい様子を確認すれば雲一つない晴れきった空を背景に、電線の上で二ぃ四ぃ六ぉ……七匹の雀が楽しそうに盛り合、じゃない、踊っていた。
空腹感を感じれていない…というか、未だ満腹だと指令を出している脳に乾いた笑いを零す。
昨夜は酷かった。何とは言わないが、相変わらず希はよく食べ(させ)る。一応加減は理解しているらしいので吐くまではいかないが、それでも辛いものは辛い。まあ、推しが楽しそうなのでOKです。……ヤ、苦しそうだった推しもいるからやっぱOKやない。
「おはようA」
『おはよう母さん』
「朝ご飯は……その様子じゃ要らなそうね。まあサラダだけでも食べていきなさい」
『はぁい』
父さんはまだ自室で睡眠をとっているようで、朝食を食べ終え洗い物を終わらせても降りて来なかった。余程疲れが溜まっていたのだろう。床と天井越しにいびきが聞こえて、思わず母さんと一緒に笑ってしまった。
『おはよう希』
「ん、はよA」
『眠そうやねぇ。どしたん？』
「変な時間に起きてもて…あんま寝れんかってん」
『あるあるやなぁ……まぁ今日は昼までやし寝んように頑張ろ』
「ん〜、寝たら起こして」
『ヤ、クラスちゃうンにどうやって起こすんよ』
「…せやったクラスちゃうんやったぁ〜〜〜〜」
そう言ってガックシと項垂れる。希もしかして寝惚けて脳溶けてる？
でも、言われてみれば希とクラス離れるのは久しぶ りだ。小3以来かな？「離れんの嫌や〜」って泣きながら言ってた頃が懐かしい。
その時の記憶を思い出してくすくす笑っていれば、肘で小突かれ先へ先へと足早に行こうとする希に私は慌てて追い掛けた
「あ、来たで紗緒」
「ホンマや、おはよう二人とも」
「おはよぉー」
『おはよう二人とも』
とあるマンションの玄関先で紗緒と陽呂と合流する。昨日が特別、というか多分二人の気まぐれでああなっただけで、本来彼らとは此処で合流するのだ。
「なぁ二人聞いてやコイツ昨日ナンパされたらしいで」
「いつものことやん」
『いつものことやね』
「いやそれがちゃうねん！昨日されたんは男にやねんて」
『「ん？？？」』
………あー、成程？今世の紗緒は一度目*で言う異世界ロン(＝男の娘)だから、お相手さんに女の子やって勘違いされたってことね？いや制服見たら分かるやろ。
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
