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更に、カタカナは欠点から可能性を見出すことを得意としていた。
彼女自身の気質も相まって、彼女はグルッペンの容赦無い評価に度々傷付くメンバーらの泉役として、時に(特にウツの)やる気向上に大きく貢献していた。完全に飴と鞭である。グルッペンの掌の上で転がされていたなとは思うが、
もしも、そんな彼女が自分たちを否定したとして。
自分たちは傷を負わずにいられるだろうか。
解は一つ。否、である。
その"もしも"が目の前で起こった時、自分は平常心を貫けないだろう。その場凌ぎさえきっと儘ならない。
そんな確信が、彼らにはあった。
一変して静寂が括り付ける中、"ンな もしもとかあるわけないやろ"なんて捲し立てそうになるのをウツは既の所で呑み込む。そうして、ひっそりと溜息を漏らした。
カタカナは何処まで行ってもカタカナだ。転生なんて余りにも非現実的で、突飛で、普通なら正気じゃいられないようなコトを経験していようが、彼女が前世を1ミリたりとも憶えてなかろうが、彼女の根元がカタカナである限り卯月Aも結局はカタカナで、それは決して揺るがない。育ってきた環境が違う限り多少差異はあるだろうが、本質が捻じ曲がる事は無い。彼らも理解している筈なのだ。自分たちも
ならば何故タラレバなど…？そう思ってしまうのも無理はないだろう。
彼らが言う"もしも"、というのは、あくまでも存在し得ない唯の妄想である。ただ、何処かでズレれば存在し得てしまうような、そんな曖昧で不明瞭で、想像の範疇に居座る悍ましい虚構である。
"もしも"。我々がその状況に陥る事は九割九分九厘ない。確信を持って言える反面、一厘もある可能性を捨てるには余りにも情報が足りなかった。
足りなければ足し、補えば良い。また一から関係を築く、というのは心情面ではかなり辛いものがあるが、手っ取り早さで言えば一番だ。スーパー効率厨の彼なら いの一番にこの案を提示するだろう。
そうしなかったのは単に、あの二人の情報を中学からの同級生且つ同じ記憶持ちだった
二人が情報を開示する機会を設けよう、と。そんな建前の元、今回の議会は開かれたのだ。
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
