◇ ページ27
「まあ…取り敢えず、Aと対一で話してみたいな」
ね、マンちゃん。そう後付け、ひとらんらんは隣の彼＿オスマンに視線を流す。
ひとらんらんの言葉に頷いたオスマンは緊張を解すようにほぅ、と息を吐き、一変してニマリと企むような笑みを浮かべた。
「ふふ、近いうちにタイミング見計らってお茶会誘うわ。あの様子じゃ問題無くお話出来たら万々歳ってことやね」
「タイミングもそうやけど誘う場所も選ばなアカンでオスマン。ゾムがセコム化するかもしれんし」
「……ん？？？」
「嗚呼大丈夫。それはちゃんと分かってるよ」
「…え？いやえっ？待って？あの二人今世でも付き合っとらんの？！嘘やろ！？」
宇都宮大ことウツは信じられないと言う表情を隠しもせず目を瞬かせた。シリアスは退出し、代わりにシリアルが入室して来たようだ。帰って(迫真)
辛党の人間が角砂糖を舌に乗せられたような顰めっ面に、二人と未だ対面していないメンバーは乾いた笑いを零すしか無かった。思い返せばあの二人の近くも何処か離れている絶妙な関係性に何だかんだ一番やきもきし、時に助言を与え、自身の気持ちに気付きもしない鈍感どもをどうにかしようと奮闘していたのは大先生だったなと総員労りを込めた生暖かい眼差しを送る。
だが然し、そんなウツの行動動機の八割は"味方最大の脅威である彼に恩を売ろう"や"こうして自分を良く魅せてお淑やか系の女でも釣れれば万々歳"等々クズの名に実に相応しいモノであり、更に言えば興に情を持ち込んでしまった彼の完全自業自得である為それ以上の労りは一切行わなかった。
変なトコで人が良い、そんなんだからカモられるんだよ、とは前世グルッペンがウツに向けた言葉である。
阿呆面を晒すウツを横目に、オスマンは説明を促す(吐かせるとも言う)ように今度はシャオロンとロボロに視線を向けた。にっこりというオノマトペが付いているが、背後にはどう足掻いても隠しきれない圧が渦巻いている。
「まあ、うん」
「何の成果も得られんかったよね、俺らじゃ」
「ﾄﾞﾎﾞｼﾞﾃﾞ…ﾄﾞﾎﾞｼﾞﾃﾞｪ……」
ロボロとシャオロンの 文字通り全てを圧縮したその言葉に、ウツはぐでーんとだらしくなく机に突っ伏した。完全に燃え尽きている。
「距離感バグは今世でもって訳ね、把握把握…っふふふ」
「笑い事やないでしんぺいさん」
「いやっ、ね？…ふふ、んふふふふふふふ」
「アカン神がツボった。誰か〜」
「残念、手遅れです」
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
