羊が３２匹 ページ32
こちらに倒れてくるトントンさんを何とかして支える。
分かってはいたことだが、高身長で体格もしっかりしている彼はやはり重い。
しかし周りは慣れているのか何一つ驚いているような雰囲気を感じなかった。
「え？あ、あの……？これ、大丈夫なんですか……？」
とりあえずトントンさんに声をかけてみるが、彼はすぅすぅと寝息を立てていた。
「え……？この人寝てんの？」
「いつものことやで。どうせまた三、四徹したんやろ。寝かせてくるから貸しぃ」
そう言って私がなんとか支えていたトントンさんをゾムがいとも簡単に運んでいった。
ありがとう。そう言おうとしたとき、ふとデスクに置いてある山積みになった書類が目に入った。
……なんだあれ。
それもその書類は一つのデスクに置いてあり、これは一人分のですと言わんばかりにデスクを占領していた。
「会長、あの山なんですか？」
「ん？あぁあれか。あれは我々が任されている書類やな。
書類関係は分担して行っているのだが、ここにはサボるやつが多くてな。結局書類管理をしているトントンに回ってるんだ」
そう言いながらコネシマさん、シャオロンさん、片目が隠れた眼鏡野郎あたりが居る方を少し睨めつけた。
なるほどなるほど。つまり、生徒会員がサボった結果、トントンさんが倒れたということか。
先ほどの反応を見ている限り、これが初めてではないのだろう。
はじめから感じていたが、そこまでの苦労人だとは思ってもみなかった。
高校生でこんなことしている人なんて早々居ないわよ。
「な……そう言うグルちゃんやって書類サボってるやん！！僕らだけのせいみたいにやんといて！！」
そう、眼鏡野郎が言った。
「生徒会長もかよ！！！！」
思わす突っ込んでしまった私を許してほしい。私は悪くない。
トントンさんを隣の休憩室に運んできたゾムが戻ってきたころ、突然生徒会室の扉が大きな音をたて、開いた。
「お、遅くなりましたぁ！！！」
そう言って入ってきたのは紛れもなく坂崎美麗だった。
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柚子。(プロフ) - うぃるそんさん» ありがとうございます！！！！頑張ります！！ (4月27日 22時) (
レス) id: e4888bfbe3 (このIDを非表示/違反報告)
うぃるそん - あー！！本当に大好きすぎます！これからも頑張ってください！！ (4月22日 23時) (レス) id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
柚子。(プロフ) - ーーーさん» えへへ、ありがとうございます！！ (3月7日 20時) (レス) id: e5709cfba7 (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - 好き······ (3月7日 18時) (レス) @page47 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 大好きです！（突然の告白）頑張ってください！ (10月12日 16時) (レス) id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子。 | 作成日時：2022年10月8日 9時
